子どもたちや学生たちは学校で、 「将来の夢は?」「これから先の進路は?考えてる?」 など、聞かれる事もあると思います。 中学生、高校生、大学生と成長するにつれて現実も見えてきて、 情報も溢れるほどで多すぎるがために、 「はい!私夢があります!」って断言できる生徒さんが、少なくなっているように感じます。 その原因の一つに、まず、 「自分のやりたい事がわからない!」。 そりゃそうです。 自分自身について、しっかり向き合ったり、時間をとって分析したり、 振り返ったりする時間って取っていないから。 より自分らしい選択をしていくためには、まず、自分を知ること! そして、選択だきるだけの充分な選択肢と現実を知ること!に尽きると思います。 ただ、選択肢といっても、世の中の職業は3万種類以上存在するし、 多くの生き方を見る、参考にするといっても、きりがない。 であれば、やはりそこも選択していかなければいけないのです。 大人自身も自己分析はとっても根気のいる作業になりますが、 今を生きていて比較出来るほどの多くの人とも出会っていない子ども達は、 なおさら自己分析は難しいです。 一日という短い時間では足りないけれど、 自己分析と、情報収集、 そして未来図のプレゼンテ―ションのトレーニング事始めをしていきました。 まず、恒例の朝の挨拶、昨日の振り返り。 そして2日目からの参加者へ伝わる自己紹介と、他己紹介をしていきました、 これもプレゼンテーショントレーニングの一貫です。 人の前で伝えるという事にも、だいぶ慣れてきました。 続いて参加者でペアになってもらい、他者から自分を見てもらった他己分析ワークをしたり、 インターネットをつかって、チャートで自分の性格の分析や職業リサーチなどをしていきます。 この、自分と向き合う時間も一人ではなかなか難しいのですが、ペアワークだと楽しい。 自分の興味の方向性や、できる事、得意なこと、チャレンジしてみたいことなどの、 キーワードをpick upし、そこから職業リサーチをかけていきます。 キーワードからの職業検索も、一度コツがわかるとできるのですが、 やはり慣れていない学生さんにとっては、初めての作業。 情報も、自分が欲しい情報を拾ってくるにはやはりコツとテクニックがいるのです。 インターネットを使って出てきた自分キーワードと、職業、 そして、自分の個性、性質を皆の前で発表し、これもプレゼンしていきます。 ここでは、皆が発表すると、 聞いている側も知らない職業も多くでてきて、 生き方の選択肢や職業について知るよい機会になります。 「それは、どんな職業ですか?」などの質問も飛び交います。 午前のリサーチの後は、シェアオフィスを訪れランチをとりました。 シャアオフィスってご存知ですか? 学生さんの中にはシェアオフィスという存在知らなかったという人や、 聞いてはいたけど実際はどんな感じなのか知らなかったという人もいたので、 働く場所も、どんどん変化している!と体感するよい機会になりました。 * シェアオフィスとは、複数の利用者が同じスペースを共有するオフィス。 2000年代に入って登場し、東京、大阪を中心に全国の都市部で増加している。 デスクや会議室、OA機器、インターネット回線などのオフィス機能が整備され、 希望者は固定電話の設置や住所登記も可能である。 一般的な貸しオフィスより低料金であるため、事業を起こしたばかりの起業家や個人事業主の利用が主だが、 地方在住の自営業者が都市部での仕事の拠点として使用するケースも増えている。 午後は、自分達で場所を選択してのフィールドワークに出発しました。 本屋さんに行く人、図書館に行く人とペア、リサーチにでかけます。 自分で探すと、いつも決まった発想と視点からでしか情報を探せさないけれど、 年齢の違うアドバイスできる人とのペアだからこそ、発想や視点の違う情報を探すことができます。 司書さんや書店の店員さんにも手伝ってもらい、情報を集めます。 情報が集まってきた後は、その情報を、また、自分で選び、 皆の前で、PowerPointやKeynoteというプレゼンソフトで、情報を編集し発表していきました。 写真や言葉なども自分で選んでスライドを作り、 皆の前で、自分の事、自分の将来の事をプレゼンテーションするという作業。 労力的には大変なのだけど、 自分のワクワクの世界をシェアするということで、楽しんで行ってくれました。 スクールやワークショプを行った後いつも、感じる事! それは、子ども達の無限の可能性! 子どもだからできない、まだ早いんじゃない、 というのは、完璧な大人の思い込みだと。 皆さん、 自分らしさの伝わる、自分の存在を伝える、プレゼンテーションに仕上がりました。
参加者の方からのうれしい感想を一部 ・自分の将来は普段あまり考えていないので、良い機会になりました。 特に図書館の裏側が楽しかった。本を通して、こんなにも情報が得られることがわかったので、 これからも活用していきたいです。 ・書店の店長さんからいろいろ教えてもらい、本を探しました。 プレゼンテーションを初めてしっかりやったという実感があります。 ・自分が普段忘れかけていた本の可能性や職業選択の可能性の大きさに気付くことができました。 ・またなにか、次の企画があれば連絡ください。 ・本当は、こういう事がやりたい!という部分に向き合うことが出来、 心の底からこれからの計画を立てていこうと思うことができました。 自分が思っていること、思っているけれど言うのが恥ずかしいと思っていることをアウトプットすることで 自信をもらえました。皆の本気の「夢」を見て、刺激をうけました。 参加の皆さんありがとうございました。 自分を知る! 世の中を知る! 自分だけでは、限界があるこの作業のお手伝いをさせていただきます。