子どもも中学生になると、思春期、反抗期を迎えます。 自分達も通り過ぎているはずだから、 その気持ちは理解できるはずだのに、忘れてしまうのが人間の性。 思春期って、親と分離する二度目の体験。 一度目は、誕生の瞬間、肉体の分離、そして、二度目は精神的な分離。 どうして、母親、父親にイライラするのか、 周りの大人に対して、なんで、しっくりこないのか。 この時期に、背が伸びたり、胸がでてきたり、ヒゲがはえてきたり、 自分ではどうしようもない、身体の変化を経験しています。 まるで、冬が終わり春が来る前の、植物が芽吹くこの不思議なムズムズ感のような、 さなぎが蝶に変身する時の、なんとも言えない軟羽感だったり。 この表面的な変化と同時に、きっと心の中でも大きな変化が起きて、 それがイライラとして感情が捉えるのかもしれません。 同じく、脳の中でも神経回路のつなぎ替えが起こりはじめていて、 それには感情が伴うから、苦しかったり嫌悪感を覚えたり。 そして、周りが見渡せるようになり、 「ア~、美人に生まれてきたかった!」とか、「ア~、もっと、頭がよく生まれてきたかった!」 「友達の家は、金持ちだし~!」とか・・・・比較と葛藤が生まれてきます。 今考えれば、どうでもいい前髪の角度がとっても大事だったり、 スカートの丈を長くしてみたかったり、柔軟剤に凝ってみたり。
そんな風に、思春期、反抗期を客観的にとらえると、 腹立たしい子どもの言動や、やる気のない歩き方だったりなんかも、気にならなくなるかな~と思ったりします。 今日も、娘は「なんか、イライラするんだよね~」と、登校していきました。笑 私も、感情のある、人の子なので、激しくバトルの時もあります。 が、蛹から蝶になるまでを暖かく信じて見守ってあげる、優しさと強さを持てる人になろうと言い聞かせています。